CSR REPORT 2015
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34Environmental Responsibility食品残さのリサイクル、着実に前進加盟企業が先導役を果たしています食品残さ堆肥化で地域内循環を実現焼却処理ゼロ目指すウジエスーパー[宮城県]サンプラザ[高知県]ウジエスーパーは自社の30のスーパーマーケットで毎日排出される食品残さを自社施設で肥料化し、米や野菜を栽培、さらには農商工連携で味噌や日本酒も製造し、それぞれに自社ブランドを販売しています。堆肥は「無限」と名づけ、特殊肥料として商標・特許取得済み。2014年には、「無限」を使ってハーブとして人気があるカモミールの栽培も始め、初年度で約400㎏を収穫しました。このことでリサイクルループは通年で完結しました。これを支えているのは、ウジエスーパーが2008年に設立した障害者特例子会社「ウジエクリーンサービス」です。障害とともに生きるスタッフ11人を含む社員15人は、一丸となり社会志向経営を進めています。サンプラザは2010年に環境方針を策定し、環境保全活動に力を入れています。店舗で排出されるごみの分別を徹底し、食品残さは収集して自社で100%堆肥化を実現。廃プラスチックに関しても専門業者でRPF(固形燃料)化するなどし、「焼却処分ゼロ」を目指しています。できた完熟堆肥は、契約農家や自社農場の田んぼや畑で使われ、そこで育てたお米やお茶、野菜を店舗で販売し、資源循環の輪を構築しています。自社農園では従業員の農業研修やお客様の体験イベントもおこなっています。このほか、店頭での積極的な資源回収活動なども評価され、高知県の「環境配慮型事業所」に認定されています。リラックス効果があるといわれるカモミール。収穫する社員も自然に笑顔があふれます上:店舗から回収した残さを処理機に 下:完成した特殊肥料「無限」。この肥料で米や野菜を栽培します「無限」で育てたお米を自社ブランド化。「のぼり米」と命名しました自社製造の堆肥を入れた自社の田んぼで「親子田植え体験」企画を開催。従業員の農業研修も右:店舗の作業場では分別を徹底左:約100日かけて完熟堆肥に植付・収穫・販売を自らおこなう従業員向け「農業研修」店頭ではエコキャップやたまごパック、古紙も回収しています自社生産の「こしひかり」をオリジナルのパッケージで販売

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