CSR REPORT 2015
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子どもが作る「弁当の日」とCGCグループが出会ったのは2013年のこと。以来、全国各地で地域の「弁当の日」応援が始まっています。学校の「弁当の日」を地域で応援ご存じですか? 子どもが作る「弁当の日」2013年4月16日。CGCグループの全国トップ会に参加した加盟企業の社長・幹部は、元中学校校長の竹下和男さんの講演に皆、涙し、感動しました。子どもたちが親の手を借りずに、自分で弁当の献立を考え、買い物をし、朝早く起きて弁当を作って盛りつけ、学校でみんなと一緒に食べ、片付けまでする。CGC加盟のスーパーマーケット各社は、地元の小中学校が実施する「弁当の日」の応援活動を思い立ち、取り組み始めています。子どもが本来持っている「自分で伸びようとする力」を大人たちが見守る、そうした場作りに地域のスーパーマーケットが少しでも参画し応援できないか、そんな思いからです。全国1700校に広がる「弁当の日」子どもが作る「弁当の日」の日は、2001年、滝宮小学校の5・6年生を対象に、「親は手伝わない」というルールで始まりました。「給食があるのになぜ」「弁当を持たせられない家庭もある」「子どもがケガをしたら、火事になったらどうするのか」……多くの疑問に、必要な調理技術は家庭科で教えるとして竹下校長は推し進めました。その裏には、自分のために、誰かのために料理を作る経験が子どもたちを成長させるという信念がありました。「弁当の日」によって変わる子どもたち、家庭や学校の様子は、多くの紙誌や書籍で紹介されて感動を呼び、2015年4月現在、実践校は全国1709校(東日本476校、西日本1233校)に広がっています。1949年、香川県生まれ。香川大学教育学部卒業。小学校教員9年、中学校教員10年、教育行政職9年を経て、2000年から綾南町立滝宮小学校、国分寺町立国分寺中学校、綾川町立綾上中学校の校長を歴任し、2010年3月退職。以後フリーで「弁当の日」を全国に広める講演活動を続けています提唱者の竹下 和男さん(元香川県小・中学校校長)54Social Responsibility

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