CSR&CSV REPORT 2021
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第三者からのご意見 近年、世界中で注目されている環境問題。日本でも紙製ストローの使用や2020年7月1日からレジ袋が有料化されるなど、我々を取り巻く環境はお客様に近い小売業界を中心にプラスチック削減に向けて動き始めています。政府の2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みなど、今後ますますプラスチック削減に向けた議論が活発化するものと思われます。 私自身も米菓を食べた後の包装フィルムやプラスチックトレーの廃棄が気になっていました。しかしながら、当社では、製品保護や店頭陳列時の偏り防止など従来の慣習に固執するあまり、新たな取り組みに対して消極的な意見が多く環境配慮型商品の発売には至っておりませんでした。 そんな折、CGCジャパン様から「スカスカ撲滅」へのご要望をいただき、背中を押される形でECOパッケージ商品を発売することができました。これがCGC様との協業の第一歩です。 ECOパッケージ商品は、CGC様主催の「ECOキャンペーン」など販売面でのご支援をいただいた結果、大幅に伸長しております。お客様からは「ゴミが減った」などの嬉しいお言葉も当社に寄せられています。単にプラスチック使用量を削減するだけでなく、その効果を商品の品質向上に振り向けることでさらにお客様に喜んでいただける商品づくりを目指しています。 CGC様からは次のテーマとして、物流の効率化「パレット物流推進」を頂戴し、米菓業界を挙げて物流の効率化に向けた取り組みを始めました。2020年12月に新潟米菓メーカー6社による「新潟菓子メーカーパレット物流研究会」を発足し、各社の課題の共有や相互発展を目指し、定期的な話し合いの場を設けております。商品の詰め方や段ボールサイズの変更などを通じてパレットの積み付けが大幅に改善されつつあり、今後さらに業界全体に拡大していく所存です。 CGC様が掲げる「スカスカ撲滅」「包装スリム化」「パレット物流」は、我々メーカーのみならず、CGCグループの加盟店様、卸売店様の協力が不可欠でございます。今後ともCGC様のお取り組みを通して社会へ貢献できるよう、当社としても努めてまいります。「スカスカ撲滅」が企業や業界を変える佐さとう藤 勇いさむ さん1954年1月23日生 新潟県出身 1976年3月 亀田製菓株式会社入社 1998年2月 HAIHA-KAMEDA JOINT VENTURE CO.,LTD.(ベトナム)取締役社長 2003年7月 執行役員総務部長 2005年7月 常務執行役員総務部長 2006年7月 常務執行役員経営統括本部長 2007年6月 取締役常務執行役員経営統括本部長 2012年6月 代表取締役副社長 2012年7月 代表取締役副社長執行役員 米菓事業グループ統括 2013年7月 代表取締役副社長 2015年6月 代表取締役社長 COO(現任)亀田製菓株式会社代表取締役社長COO50CGC GROUP CSR & CSV REPORT 2021

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