プロジェクト
ストーリー

プロジェクト座談会
「生鮮事業部 青果チーム」

スーパーの顔となる商品
輸入果実チームの取組み

CGCの強みが最大限に活かせる輸入果実のプロジェクト。
中堅・中小スーパーが1社では対応することが難しい直接貿易において、 低価格で品質のよい商品を一年中供給する取り組みをご紹介します。

  • 穴吹 渉

    Wataru Anabuki

    生鮮事業部
    青果チーム
    果実ユニット・柑橘担当
    2010年入社

  • 佐藤 駿輝

    Toshiki Sato

    生鮮事業部
    青果チーム
    果実ユニット・輸入ぶどう担当
    2018年入社

  • 兼松 優子

    Yuko Kanematsu

    生鮮事業部
    青果チーム
    加工品ユニット担当
    2008年入社

世界各地から様々な果実を集める人々

皆さん、それぞれどんな輸入果実を担当されていますか?
穴吹

私は輸入柑橘の担当で、オレンジをメインに扱っています。オレンジは基本的には商社買いがほとんどですが、価格以外でなかなか差別化するポイントがないため、ピークシーズンの12~6月は現地との直接貿易で味のよいこだわりの商品を導入しています。特に3~4月は関税も低いため、ここを狙って低価格で全国に展開しています。3年前まではシアトル駐在事務所で各種検品や生産現地のトレンド情報を収集するなど業務にあたっていたので、その時の経験やネットワークが日本での青果物輸入の仕事に生かせるのは強みですね。

兼松

元々貿易チームで仕事をしており、その後、青果チームに配属になりましたが英語が生かせる仕事は続けたいと思っていたので、輸入の仕事に携われているのは幸せだと思いますね。今はレーズンやプルーンなどのドライフルーツやナッツをメインに担当しています。ドライフルーツのような青果の中での加工食品は、食品チームの商材とも社内競合してしまうので、青果ならではの特徴や強みを生かすことに力を注いでいます。

佐藤

入社以来ずっと輸入ぶどうの担当です。職種紹介の中でも話させていただいていますが、世界4か国をリレーして輸入し、一年中日本にぶどうを供給することが仕事です。穴吹さんのオレンジと同様に、輸入ぶどうもなかなか差別化するポイントが少ないので、いかに品質のよいおいしいぶどうを仕入れるかというところが重要な仕事だと思います。生産現地とのやりとりや情報収集が欠かせない業務ですね。

やってみたいことに挑戦できる環境を加盟企業のために生かしていく

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輸入果実の仕事のやりがいや
おもしろさはどんなところですか?
佐藤

世界を相手に仕事をできることと、日本全国に自分が開発した商品を展開できることが輸入果実の醍醐味ですね。そして輸入だとしても果実は基本的に生食なので、自分が味や品質を確かめて「これだ!」と思った商品がそのまま日本の食卓に並ぶことを考えると、商品開発としての力量がダイレクトに反映される点にやりがいを感じます。

兼松

私も佐藤さんと同様に世界の食と日本の食をつなぐという点におもしろさを感じます。特に私の場合は、生の果実を輸入し、国内で加工して販売するまでの一連の業務があるので、商品が売場に並ぶまで自分でパッケージのデザインや店頭での販売方法などにも関われるので、全体を通して商品開発ができているという感覚があります。それを親がお店で見つけて連絡をくれたときなどはやっていてよかったと思います。

穴吹

結局、生活に密着しているという点で誰もが身近に感じられるところでしょうか。自分でもよく仕事帰りにスーパーマーケットに行きますが、そこに自分が担当して商品が並んでいると「あのときの商品が!」という気持ちになりますからね。普段あたりまえに仕事をしているので考えることはありませんが、遠い異国の地にある果実畑で自分の目で、口で判断した果実が、近所のスーパーマーケットに並んでいるわけです。これが自分の仕事の結果なんだなと思うと、目に見えるやりがいというのが自分に跳ね返ってくる感覚ですね。もちろん加盟企業から直接評価してもらえることも励みになります。

果実輸入のプロジェクトは具体的にどのように進むのですか?
穴吹

チームの風土としては、自由闊達という言葉が当てはまるかなと思います。責任を伴った自主性が重んじられていますね。例えば、自分の意志で「これが売りたい!」と思ったら、企画書を書いて提出するところまでは挑戦させてくれる柔軟さがあります。もちろん実行に移るまでには加盟企業の承認が必要ではありますが。

佐藤

そうですね、どちらかというと会社がどうこうというより、加盟企業が乗ってくれるかどうかがポイントなので自分の力でプロジェクトを進めるというイメージですね。しっかり売上見込みを想定して販売までのストーリーを組み立てて、会議で発表して賛成してもらえればプロジェクトは進んでいきます。賛成してもらえなかったらまた別の手段を考えて提案する、という繰り返しです。

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兼松

月一回の大きな全国会議で毎月提案内容を発表するんですよ。毎回新しい企画を提案する必要があるという言い方が正しいかもしれませんね。その多くがボツになる確率のほうが高いですが(笑)。

穴吹

そうそう、私はエジプト産のオレンジが解禁になったときに、導入する企画を提案しましたが最終的には採用されませんでした。サンプルが届かず味がわからないというのが理由でした。しかし、その後自分で試食したら、採用されなくてよかったと思いましたけどね。

兼松

私もアメリカ産のプルーンをコストメリットが出せるし味も悪くないのでチリ産に変えませんか?という提案をしましたが、その時は加盟企業の大反対にあいました。あえて売れているカリフォルニアブランドのプルーンを変える必要はないということで。でも、諦めずに提案し続けて今では関東エリア限定でチリ産も販売していただいています。安くなった分、今までプルーンを買わなかった若いお客様が買ってくれたりして売れ行きも順調です。価格の幅を広げたことで、ターゲット層を広げられた一例だと思っています。

佐藤

このように毎月少しずつプロジェクトは進んでいくので、いきなり大きな動きになるということはなかなかないですよね。

輸入果実で加盟企業にお客様を呼び込む力を

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今後の目標を含めて、輸入果実をどのように展開していきたいと思いますか?
佐藤

青果、特に果実はスーパーマーケットにとってお客様を呼べる力を持っていると思うんですね。事実、日替わりの目玉商品にもなりますし、どこのスーパーマーケットに行っても入口を入ると果実が先頭に並んでいることが多いですから。そういう意味では、輸入フルーツを起点にして、来店動機になるような商品開発をしていきたいと思っています。

穴吹

置けば売れるような特別な商品が開発できればいいなと思っています。圧倒的に味のよい商品であれば価格以外の部分で勝負できるので、加盟企業にとっても私たちにとってもとても効率がよいものになりますからね。だから、CGCの強みである直接貿易を今後も積極的に拡大していくことが将来の成長のカギかもしれませんね。

兼松

青果売場の加工品はすべて私に任せてもらえるような存在になりたいと思います。鮮度や品質にこだわった輸入果実の担当だからこそできる商品開発を今後も追求していきたいですね。

佐藤

実際、加盟企業は加盟しているからという理由でCGCから商品を買わなければならない、ということはないんです。各社、売上や利益を最大化するために仕入も販売も自由に選択しているわけです。そう考えると、数字にもこだわっていきたいと思います。私の直近の目標は10億円規模の商品を早期に開発することですね。