CSR REPORT 2017
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CGC GROUP CSR REPORT 20170330年前、北海道の小売業No.1はコープさっぽろで、上位はすべて本州大手企業で埋め尽くされ、大資本の大波にのみ込まれるのは時間の問題と危惧されていました。CGCジャパンに加盟して37年間、全国の志の高い同志と連帯し、商品・人材開発から教育研修など、喜び苦しみを共有しながら疾風怒濤の流通業界を生き抜き、今では道内のシェア30%まで漕ぎつけました。CGCも創設45年を迎え、絶好調の業績を背景に、新時代に向けさらなる飛躍をせんと羽ばたき始めたことに大きな期待が懸っています。よく集まり、よく語ること私には、創業者「堀内二師」の唱える「異体同心」の前提には深い相互の信頼が必要であることを充分理解できなかった時期がありました。スピードの速い業界で、安易に成長できる方法はないものかと、繁栄を求めて模索しました。しかしCGC活動の集まりは名門の学園生活にも似て、いつしか生涯の貴重な盟友を得、模倣による問題の解決はもちろんのこと、この道に特殊な隠れ家は存在しないこと、成功は自分たちの手で創るしかないことを明確に悟りました。部会、地区本部、そしてトップ会の集いの場は、修験道場と思い、一心不乱に励んでおります。消費者志向をより強く流通革命が標榜され、ひときわ目立つ存在であったスーパーマーケットも、60余年を経過しました。革命者として活躍された方の脱落も多い半面、企業経営者として手強い大成功者も多く存在します。しかしCGCジャパンと共にある加盟各社は企業的な成功のみを求めて流通業界に入ったのではありません。私たちは、急速に進む「インパルス・ソサエティ」(衝動に支配される社会)の中で人々が渇望している「つながり」、他者と自分の心の共感の糸で結ぶ道徳的な考え方をベースに「お客様への奉仕」を天職とする集団であることに迷いはありません。改めて「つながり」を心に刻み邁進します。共存共贏エイで生きる昨年、CGC上海事務所の20周年記念会で中国山東省青島を訪問の際、栄成泰祥食品の于建洋社長が堀内代表から「『白身魚のフライ』で世界一になろう!」と激励され、300億円企業に成長したことを誇らしく報告されました。大満足の青島空港で「贏」という字に巡り合いました。「亡(危機感)、口(コミュニケーション)、月(時間)、貝(資本)、凡(平常心)で、必勝は間違いなし」のお土産です。好調のときこそ、油断なくスクラムを組んで贏かち続けるのです。株式会社シジシージャパン副会長[株式会社北海道シジシー社長 株式会社アークス社長]Kiyoshi Yokoyama横山 清変わらないために変わる  協業活動は終わりなき戦い「協業のこころ」を伝えるCGCがダイエーと提携した1980年、堀内二師(中央左)とダイエー中内氏(同右)を囲んで記念撮影。後列右から3番目が私※贏=エイ、かつ…などと読む

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